現代医学と漢方自然療法の違い

現代医学では、外的な要因によって、殆どの病気が発病すると考えられがちです。
病気は、食べすぎによる胃腸障害、細菌・ウイルス等による感染、発がん物質の過剰摂取によるがんの発生など 外的な力による発病、また内的な臓器の疾病によって、それぞれ異なった症状が表れます。 そして、それを科学的な方法によって検査をし、病名を診断、決定します。
それによってその病気が○○であると決まると、その病巣、あるいは細菌・ウイルスに対する、直接的な治療法がとられます。 治療法は、病巣の摘出であったり、抗生物質の投与であったり、また化学療法剤等であったりします。
つまり、原因がはっきりわかって直接的な治療法が取れる疾病には、非常に優れた医学と言えます。

病症→検査・診断・治療の図

一方、漢方自然療法の病気に対する考え方は、 現代医学とは違った考え方をします。
漢方では、根底に体質的な素因があって、その上にさまざまな条件が重なり合って 病気になると考えます。端的に言うと、病気というものは、体質的素因の存在を前提として成り立つものであると、 漢方自然療法においては考えます。
つまり、漢方自然療法では、体質的素因がなければ、どのような外的・内的条件があろうとも、 病気は発生し得ないと考えるほど、体質的素因を重要視しています。

この考えに基づく根本原因の治療を本治法と言い、表われる症状への対症療法を標治法と言います。

漢方自然療法では、この二つの療法を臨機応変に使い分け、また併用して病気に対応していきます。
次に、病気の原因になるものですが、邪気、あるいは病邪と呼びます。 この病邪は、内的な病邪、外的な病邪の二つに分かれます。
さらに内的な病邪は、七情・三毒・五臓六腑の器質的・機能的失調等に分かれ、 外的な病邪は五邪・六淫等に分かれるとします。

病気の形態は、この内外の病邪の二因が相まって表れるとされています。
七情というのは、喜、怒、憂、思、悲、恐、驚の七つの感情を言い、三毒というのは、 気毒・血毒・水毒の三つの病邪を言います。また五邪というのは、風、寒、暑、湿、飲食労倦を言い、 六淫は風、寒、暑、湿、燥、火を言います。邪とか、毒と言いますが、これらは自然現象 でもあり、人間の生理的な現象でもあるのです。
この五邪・六淫・七情・三毒・五臓六腑のアンバランスが体質的素因にはたらいて、病気は表れます。
表れた病気の姿は、性質によって、陰陽と虚実に分けられます。
漢方では、病性(寒・熱)・病位(表・裏)・陰陽虚実を見極めた後、病証を立て、治療に入ります。

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病証の把握